「公園や園では、ほとんど一人遊びです。
お友達との関わりを増やすには、どうすればよいでしょうか」について

大人も一人で過ごしたい、一人で楽しみたいなどの思いはあります。ですので、こどもの一人遊びも、こどもにとっての意味があるかと思います。
一人遊びがよくないというわけではなく、意図や思いをくみ取りつつ、日々の暮らしやこれからの人生を考えた時に、ひとと触れ合う・関わる・交わるよさや楽しさをより知ってもらえたらという観点から述べたく思います。

お友達に対して避けたくなるような要因、関わりにくい要因があるのかもしれません。
例えば、ざわざわする音や接触が苦手などの感覚過敏があったり、ボール投げや遊具遊びなどお友達がしている遊びが不得意で遊びに入りにくかったり、遊びのルールが分かりにくかったりするのかもしれません。
こどもの遊びは変化しますので、お友達の動きが読みにくい、遊びの変化が読みにくいという場合もあるかもしれません。
また、ひととの関わりには、いろいろな要素が関係するように思います。
例えば、不慣れなお友達には関わりにくくても親しいお友達には関わることができる、お友達に関わりにくくても大人には関わることができるなど、慣れている―慣れていない、こども―大人などによって関わり方が変わる可能性が考えられます。

このようにいろいろなことが考えられますが、ひととのやりとりをより楽しむことができる・ひとと共有できたとより実感できるように、段階や背景を捉えつつ、おつなぎすることができればと思います。

「公園や園では、ほとんど一人遊びです。お友達との関わりを増やすには、どうすればよいでしょうか」について

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)


[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る