「友達を叩く・暴言を吐くなど世間的によくないことをした時に、保護者としては怒ってしまう。どうすればよいのか。」について
「友達を叩く・暴言を吐くなど世間的によくないことをした時に、保護者としては怒ってしまう。どうすればよいのか」について
ひとはだれしも、自身の状態や周囲の状況を捉えて、それに応じた行動・運動をしようとする存在と考えられます。
友達を叩く・暴言を吐くという子どもの言動は、その時の自身の状態や周囲の状況において精一杯の行動なのですが、社会的な規範と照らし合わせると結果として認めにくい行動になってしまったと捉えることができるかと思います。
叩く・暴言を吐くなどの行動に至る前に、それ以外の対応をしたもののよい結果が得られなかったことにより、最終的に叩く・暴言を吐くなどの行動になった可能性が考えられます。
また、対応の選択肢が少ない結果、叩く・暴言を吐くなどの行動になりやすかった可能性も考えられます。
そのように考えますと、叩く・暴言を吐くなどの行動をした後に対応する「事後対応」よりも「事前対応」すること、「選択肢がある」こと、「成功する」ことが大切であると思います。
叩く・暴言を吐くなどの行動に至るいきさつを細かく検討し、子どもができそうなそして成功できそうな具体的な言動を見つけるとよいかと思います。
その方法を事前に教え、その方法を実際に使って成功することで、有効な選択肢が増えるきっかけになるかと思います。

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)
[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る