スーパーなどに買い物に行くとどこかに行ってしまいます。
「(どこかに)行かないで」「ついてきて」と言っても、言うことを聞いてくれません。
どうしたらよいのでしょうか。

こども家庭庁は「こどもまんなか」社会の主役はこどもとし、こどもの視点に立った取組みを推進しています。
こども目線で考えること・こどもの声を聴くことなどを大切にしています。
[こども家庭庁.https://www.kodomo.cfa.go.jp/about/(2025年3月30日参照)

こどもの立場に立つといろいろなことが考えられます。「(どこかに)行かないで」「ついてきて」ということが分からない、伝わっていないのかも知れません。
分かっていた、伝わっていたとしても、いつまで?と思い、ついていくことが限界なのかもしれません。また、スーパーなどの場がとても魅力で、いろいろなところに行きたくなる、動きたくなるのかも知れません。
保護者や大人の立場としては買い物をしたいという思いがあり、こどもについてきてほしいという願いがあるかと思います。
同様に、こどもの立場としては、その買い物には興味関心はなく他のことをしたいという思いがあり、そのことを分かってほしいという願いがあるかもしれません。
また、いろいろなところに行きたい動きたいという思いがあり、その思いを分かってほしいという願いがあるかもしれません。

お互いの「○○したい」という思いや「○○ほしい」という願いが、一致していないことが核ではないかと思われます。スーパーなどに買い物に行くことを、こどもの立場・こどもの視点からも考えてみることで、着地点が見いだせそうに思います。

 

スーパーなどに買い物に行くとどこかに行ってしまいます。「(どこかに)行かないで」「ついてきて」と言っても、言うことを聞いてくれません。どうしたらよいのでしょうか。

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)


[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る