「感覚統合って?」

私たちは、さまざまな感覚情報を通して周囲の状況や自身の状態を把握し、
その状況・状態に応じた行動(適応反応)をしていると考えられます。

そうすると、大人がちょっと気になる子どもの行動も、
周囲の状況や自身の状態を把握し、その状況・状態に応じたけなげな行動と考えられます。

例えば、机上活動や学習の際、椅子を傾けたり姿勢をいろいろと変えたりするような子どもの背景には、
その活動や学習をするにあたり、その子どもにとって必要な
感覚情報を充足するための行動と推測できる場合もあるように思います。

仕事中の鉛筆回しや貧乏ゆすりをされる大人の方もおられるかと思いますが、
それは仕事を一生懸命にしようとするがための行動と考えられる場合もあるかもしれません。

感覚情報処理過程の観点から子どもを捉えて、行動の意味合いを推測し、
それに基づいて必要な応援をすることで、
子どもの立場に立ったサポートにつながるのではないかと考えています。

そして、子どもはその過程の中で発達すると考えられます。

「感覚統合って?」

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)


[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る

 


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