「家では、決まったものしか食べない。でも、園では給食を好き嫌いなく食べている。家でも好き嫌いなく食べてほしい」について
「家では、唐揚げやポテトなど決まったものしか食べない。でも、園では給食を好き嫌いなく食べている。できれば、家でも好き嫌いなく食べてほしい」について
食事に限らずいろいろな活動において、できる時と難しい時が生じる場合があります。できる時がより増えてもらえたらと考えると、できる時と難しい時の差がヒントになります。すなわち、できる時は、できる条件があると言えるかと思います。そうすると、そのできる条件を見つけて、してもらえたらと思う場面にその条件を含めることができると、してもらえるようになるかもしれません。できないのはなぜかと考え続けると、行き詰ってしまう場合もあります。できる条件を見つけて他にも広げていくという発想でも考えることで、応援の視点が広がるように思います。
今回のご相談例では、環境を含めた家での食事の様子、園の給食の様子を照らし合わせて、家にはなくて園にはある食べてもらいやすい条件、逆に家にはあるが園にはない条件を探すことになります。お友達と食べることがいい条件? 先生からの声かけがいい条件?などといろいろ考えながら、あせらずに、お互いに無理なく、探し試してみるとよいかと思います。食事は楽しい場であり時間であることを、念頭において頂ければと思います。

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)
[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る