「はさみが使いにくそうで、うまく切れません。どうしたらよいでしょうか」について。

はさみを使用する際に必要な要素をいくつか考えてみたいと思います。
まず、はさみの穴に指を入れて開いたり閉じたりする必要があると思います。その際、はさみを落とさず、ぶれることなく安定して行うことが必要と思います。
はさみを開いたり閉じたりしながら前の方向に動かす、すなわち手を伸ばす方向に動かすことも必要かと思います。はさみを閉じながら紙を切っている際に、紙が切れていることを感じながら、力を調節して切る必要もあるかと思います。
はさみを持つ反対の手で紙を持つことも必要かと思います。その際に、紙が動かないようにぶれずに持つことが必要になります。持ち方の工夫も必要になると思います。
一見すると、紙を持っている手は固定しているだけのように見えますが、はさみの動きに合せて紙を安定させたり動かしたりしており、ダイナミックな両手動作と言えそうに思います。
また、空中ではさみを持って動かす、紙を持ちながらはさみの動きに連動して動かすというとても精密な動きが必要になりますので、土台として安定した姿勢も必要と思います。
                          
はさみを使う際に必要な要素をいくつか考えましたが、深く検討するといろいろな要素があります。
様子を見ながら、お子さんがどんなところで困っているのか、それはなぜかなどを深く分析することで、応援のヒントが見えてくるように思います。

「はさみが使いにくそうで、うまく切れません。どうしたらよいでしょうか」について。

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)


[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る