「板書された内容を書き写すことが苦手で、
時間がかかってしまいます。
書き写すのに何かいい方法はありますか?」
について。

板書された文字・文章を書き写すという活動を考えてみたいと思います。

大きくは、見ることと書くことが必要になります。もう少し細かく見てみますと、黒板に視線を向ける、書き写す必要のある文字・文章を見る、文字・文章を覚える、ノートに視線を向ける、書くところを見る、記憶をもとに文字・文章を書くという一連の活動が繰り返されることになるかと思います。

さらに細かく見ていきますと、「黒板に視線を向ける」過程では、机にあるノートを見ていたとすると、黒板の方に眼を向けつつ頭を上げていく動きが必要となりますので、眼と頭の動きの協調が必要となります。

「書き写す必要のある文字・文章を見る」過程では、すでに書いた箇所を思い出して、書き写す最初の箇所を見る(探して見る)ことが必要となりますので、滑らかな眼球の動きや記憶などが必要となります。

「文字・文章を覚える」過程では、覚え方によっては時間がかかります。
例えば、「今日、私は電車に乗りました」という文章を覚える時に、文章全体を覚えることができれば速くできますが、一文字だけ覚えて書き写す場合は時間がかかることになります。
文字は曲線や直線などで構成されますが、「電」という漢字の線の構成や書き方を一部だけ覚えて書き写す場合は、何度も見て書くことになり、さらに時間がかかることになります。

書き写すことに時間がかかるということですので、書き写す一連の過程のどこかに難しさがあるように思われます。
どの過程で時間がかかっているのかを見極めることで、子どもにとって必要な応援を提供できるかと思います。

 

「板書された内容を書き写すことが苦手で、時間がかかってしまいます。書き写すのに何かいい方法はありますか?」について。

株式会社BASEともかな
テクニカルマネージャー
作業療法士/日本感覚統合学会 認定セラピスト/特別支援教育士
嶋谷 和之(しまたに かずゆき)


[経歴]
1988年 京都大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業後、
奈良県心身障害者リハビリテーションセンター 勤務
1996年 大阪市更生療育センター 勤務
2017年 奈良県総合リハビリテーションセンター 勤務
2021年 児童発達支援・放課後等デイサービス FLOW 勤務
現在に至る